●働きやすい病院アワード2026大賞は近森病院、2年越しのリベンジで受賞
看護師支援事業を展開するマインヘルスケア㈱(熊本県宇城市、西山妙子代表取締役)が運営するオンラインコミュニティ「ナースまつりコミュニティ」の有志メンバーで構成される「ナースまつり実行委員会」は、7月10日、東京ビッグサイトにおいて開催した「ナースまつり2026」内で、「日本一働きやすい病院アワード2026」本選を開催した。
全国から8つの医療機関がエントリーし、5月にオンライン予選会を実施。予選会を勝ち上がった6施設が本選へ出場し、各病院の看護師たちが「働きやすい職場づくり」への取り組みを発表した。特別審査員と一般看護師審査員50人、視聴者投票により、(社医)近森会近森病院(高知県高知市)が大賞を受賞した。

対象が決定した瞬間の近森病院の関係者
また、(医)常磐会いわき湯本病院(福島県いわき市)は、ワクワク賞及びベストプレゼン賞のダブル受賞を飾った。大賞の近森病院もワクワク賞・ベストプレゼン賞のいわき湯本病院も、ともに25年大会に続く2回目の挑戦となり、前回大会で味わった悔しさのリベンジを果たした。
近森病院の発表テーマは「看護に戻れた私たち ─ DXとチームの力で取り戻した『看護の喜び』」。

近森病院の受賞メンバー
近森病院は、救命救急センターを備え、一般病床429床、精神病棟60床を備える。同院が長年の課題として抱えていたのは「情報の分散」。GEコマンドセンターとスマートフォンを活用した「情報の一元化」により、看護師が「探す・待つ」から解放され、本来の看護に集中できる環境を実現した。
この変革は10年以上続く「病棟常駐型チーム医療」と組み合わさって威力を発揮した。「誰の仕事か」ではなく「患者のために誰がやるか」を問い続ける多職種協働体制のもと、RRT(迅速対応チーム)・心不全チーム・リエゾンチームが24時間スタッフを支え、心理的安全性を高めている。
成果として始業前残業を削減でき、業務から看護へのパラダイムシフトが着実に進んでいる。一度離職した看護師が「やっぱりここで働きたい」と戻ってくる──その言葉が、この職場の強さを物語っている。
いわき湯本病院の発表テーマは「仕事もプライベートも大切にできる環境にワクワクする!」。

いわき湯本病院の受賞メンバー
いわき湯本病院は、ケアミックスの病院で、一般48床・地域包括ケア106床・療養154床、スタッフ192人の規模。
健育会グループ最大の強みは充実した福利厚生だ。結婚祝い金30万円+特別休暇5日、出産祝い金50万円+配偶者分娩休暇2日、育休取得率100%(男女問わず)。地元「ハワイアンズ」の無料券支給、忘年会・新年会費用80%補助、社内旅行60%補助など「仕事もプライベートも大切に」できる仕組みが整う。2025年にはエデンレッド(食事補助)・誕生日休暇・はぐくみ企業年金基金など福利厚生をさらにパワーアップした。
DX推進にも積極的で、全職員にiPhoneを配布しLINE worksで情報共有を加速。インカム&ナースコール連動・見守りカメラ・メディカルクリップ(入院説明動画)を導入し、「患者さんに寄り添う時間が増えた」という現場の声を生み出している。
17年に身体抑制ゼロを達成した以降、9年間継続。6月5日に1件発生後も「0と1とは大きく違う」をスローガンにチームで再ゼロに挑戦中。対話の会・症例検討・倫理レポートを通じて尊厳を守る看護を組織文化として根付かせている。
【ナースまつり2026 開催概要】
イベント名称 :「NURSE MATSURI ナースまつり 2026」
開催期間 : 7月8~10日
会場: 東京ビッグサイト 西展示棟アトリウム(国際モダンホスピタルショウ会場内)
主催:ナースまつり実行委員会
事務局:マインヘルスケア㈱
テーマ:つなぐ、つながる。ナースのこころ
参加費 :無料
出展社数:50事業者
協賛企業数:全73事業者