通常号 週刊新病院ニュース(2026年5月22日(金)018号)

目次
【病院計画ニュース】
●岩見沢市、新病院28年秋オープンへ医療機器の購入年度を検討
●奥州市、新医療センター整備計画を凍結、医療機能などを協議
●福島県立医大、新病院棟の設計推進、代替駐車場整備やヘリポート移転
●秩父市、28年度から移転新病院の設計開始、31年度から建設
●船橋市立医療センター、最大4万8000㎡・657億円、収支計画策検討中
●巨樹の会、東京吉祥寺南病院の設計中、27年春着工・29年10月開院へ
●生駒市、周産期医療・小児医療充実へ整備工事公告、20床増床も
●市立加西病院、26年度に設計継続と造成着工、30年度開院目標
●福岡大学西新病院、27年春移転開院へ建設中、名称は福岡大学ももち病院
●熊本中央病院、新棟増築の技術協力業務は戸田建設

【ダイジェストニュース】
●国立さいがた医療C・空調設備/松江医療C・雨水対策を公告
●上三川病院、12月末まで空調・外壁改修工事
●国立病院機構、沼田病院土地1,7万㎡/建物1.6万㎡売却を公告
●都、江戸川第二特支校新築基本設計プロポを開始
●東京科学大、B棟特高圧受変電設備変圧器等更新検討業務を公示
●神奈川県、横浜東部特支学校基本設計を金子設計に委託
●医誠会国際総合病院、5台目のドクターカー購入へクラファン開始
●大阪市、介護医療院49人分の募集開始

【病院計画ニュース】
●岩見沢市、新病院28年秋オープンへ医療機器の購入年度を検討
 岩見沢市立総合病院(北海道岩見沢市9条西7-2、☎0126-22-1650(内)1270=新病院整備室)は、2028年秋の開院に向け新病院の建設を進めており、新病院に導入する医療機器、備品の導入時期などを検討している。また、4月1日からは北海道中央労災病院を統合し、新体制での診療を開始した。
 新病院は、25年10月29日に起工式を行い、28年秋開院を目指し建設工事を開始した。26年度予算では、新市立総合病院建設事業費31億900万円を計上し、建設工事を進めるほか運営計画などの検討を行う。また、医療機械器具等整備事業費5億8814万円を計上しており、診療体制の充実に向け、計画的に医療機械器具等の整備更新を実施するが、一部を新病院に導入する機器に振り分けるか検討している。おおむね5.5億円を市立総合病院にあて、主なものとして、超音波画像診断装置を挙げている。残りを栗沢病院の機器・器具に充てる。
なお、25年度予算では、新市立総合病院建設事業費49億1745万円のほか、医療機械器具等整備事業費5億6056万円を計上し、短期間に負担が集中しないよう計画的、段階的に医療機器の更新を進めている。
 新病院は、RC+S一部SRC造り(免震構造)地下1階地上8階建て延べ3万3200㎡の規模となり、ほかに、RC造り(耐震構造)平屋建て約350㎡の設備機械室、木造平屋建て約380㎡の保育所を整備する。建設地は、旧北海道中央労災病院の敷地7万7334.31㎡(岩見沢市4条東16-1-1)で、駐車場905台、駐輪場100台を確保する。

外観パース東側(正面エントランス側)

外観パース北西側(国道12号・市道2条線交差点)からの夕景イメージ

 診療科目は、4月1日からの22科目に対し、27科目(総診、内、呼内、循内、消内、糖内、腎内、緩内、小、外、血外、透外、乳外、整、産婦、耳、眼、泌、精、麻、脳外、皮、放診、放治、リハ、病診、歯口)、総病床数は、358床(一般306床:急性期一般230床・HCU(高度治療室)12床・SCU(脳卒中集中治療室)6床・緩和ケア20床・回復期リハビリ38床、精神48床・感染症4床)を予定し、病室の個室率は68.2%。HCU、SCU、緩和ケアは新設となる。
 地下1階は、放射線治療・核医学、化学療法、薬剤、SPD・リネン、剖検・霊安、中央監視、更衣室、設備機械室を配置する。放射線治療装置は更新して導入するが、放射線治療医は非常勤で、主に痛痒緩和に活用するもようである。また、化学療法は現在の10床から18床に増設する。
 地上1階は、外来、医事・総合支援センター、中央待合、救急、画像診断、内視鏡、生理検査、採血・採尿、コンビニを配置し、コンビニの運営事業者に㈱ローソンを選定している。
 2階は、手術7室、HCU(12床)、透析、リハビリ、健診センター、検体検査・細菌検査、中央材料、ME、倉庫、病理検査、医局・管理、スタッフラウンジ(講堂)、会議室を配置し、手術室は6室から1室増となり、1室はBCR(クラス1000)、ロボット支援手術を継続する。また、透析は現在と同規模の60床を配置する。
 3階は、回復期リハビリ病棟(38床)、小児・周産期病棟 (33床)、4階は精神病棟 (48床:解放26床・閉鎖22床)、精神医療センター、5階は一般病棟 (35床) 、一般病棟 (34床)、6階は一般病棟 (35床)、一般病棟 (34床)で、うち6床がSCU、7階は一般病棟 (35床)、一般病棟 (34床)で、うち4床が感染症 となり、8階に緩和ケア病棟(20床)と、栄養部門及び設備機械室。
 設計・監理業務は㈱梓設計、施工は岩見沢市新病院異業種特定建設工事共同企業体(乙型共同企業体)(代表者:大成建設㈱札幌支店)の担当で、工期は10年9月30日。また、ES事業は日本ファシリティ・ソリューション㈱が担当する。
 市立総合病院は、北海道中央労災病院と経営統合を果たし、新体制で診療を開始し、北海道中央労災病院は3月末に閉院した。両病院の合計許可病床683床に対し、4月から約40%減の405床(急性期293床、回復期38床、精神70床、感染4床)を運営。さらに、新病院では、回復期38床、感染症4床は変更せず、精神を22床減の48床、急性期から25床削減し268床(急性期一般230床、HCU12床、SCU6床、緩和ケア20床)の計358床とする。
 診療科は、新たに院内標榜の細分化で呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、透析外科、血管外科、乳腺外科を、また、統合に伴いリハビリテーション科、歯科口腔外科を加え、一方で休診中であった形成外科を廃止し、15科目から22科目とした。新病院では27科目を開設する目標である。
 市立総合病院の本館地下1階の旧結石破砕治療室などに診察室、技工室、レントゲン撮影室を新たに設置し、歯科治療用ユニット、歯科用X線撮影装置などを労災病院から移設した。また、本館2階のリハビリテーション室に隣接して心不全・心臓リハビリテーション室を設け、トレッドミル・エルゴバイクなどのトレーニング機器を労災病院から移設した。
 さらに、健康診断機能の充実として、市民健康センター1階に内視鏡室を新設し、内視鏡検査システム・内視鏡洗浄機を新たに整備した。4月からの職員数(常勤、非常勤)は850人体制。

●奥州市、新医療センター整備計画を凍結、医療機能などを協議
 奥州市(岩手県奥州市水沢大手町3-1、総合水沢病院内、☎0197-25-3833(内)271=新医療センター建設準備室)は、5月18日の市議会全員協議会において、新医療センター整備事業の計画を凍結する方針を示した。3月の市長選で事業中断を公約に掲げていた郷右近浩市長は、国庫補助金内示率の低下や金利の上昇、将来的な建設費の上昇に伴う財源負担増、医師不足などを判断理由に挙げた。
 市では、今後、計画凍結に対する議会の対応を見ながら、2040年度を見据えた新たな地域医療構想の策定に向け、今年度に開催される地域医療構想調整会議において、県や市内の民間病院などとの協議を通じて市総合水沢病院の担うべく医療機能やあり方を固める。
 奥州市は仙台市と盛岡市のほぼ中間に位置し、市内には胆沢病院(奥州市水沢字龍ヶ馬場61)と江刺病院(奥州市江刺西大通り5-23)の県立2病院がある。胆沢病院は、診療25科目、346床(一般337床、結核9床)を運営し、胆江保健医療圏域の基幹病院として24時間の救急対応、地域がん診療病院として手術・化学療法・放射線治療・緩和ケアの提供、地域医療支援、災害医療などに取り組む。1997年3月に開院した現在の施設は、SRC造り地下1階地上9階建て延べ2万4780㎡(本館2万3594㎡、増築棟1186㎡、敷地7万160㎡)の規模で、多翼型建築を基本に将来の増改築に対応できる施設となっている。
 江刺病院は、診療13科、許可病床75床(一般39床、地域包括ケア21床、結核15床(休止))で、1981年竣工の建物はRC造り5階建て延べ1万520㎡(敷地2万3724㎡)の規模で1981年1月竣工、2012年11月に耐震改修が完了した。
 総合水沢病院は、1968年完成の検査・手術棟(延べ1541㎡)、69年完成の透析・精神科デイケア棟(延べ787㎡)、1983年完成の本館(延べ1万2561㎡)で構成、2012年に実施した耐震診断では、本館、検査・手術棟及び旧精神科病棟ともに耐震指標が低く、耐震補強あるいは取壊しが必要と診断されており、市では、耐震対策も必要になるとみている。1月に㈱佐藤総合計画に委託した基本設計業務については、契約解除の協議を行う。また、当初予算に計上した新医療センターの用地測量費などは減額補正手続きを行う。奥州市には、ほかに旧胆沢町から合併により引き継いだ市立病院国⺠健康保険まごころ病院(奥州市胆沢南都田字大持40)がある。1996年4月に現在地に新築移転しており、診療7科、病床48床(一般16床、地域包括ケア32床)。
 なお、25年6月に策定した新医療センターの基本計画では、4階建て延べ約7600㎡(病床84床)の病院施設と、2階建て延べ約2660㎡のコミュニティ施設の構成となり、コミュニティ施設は、母子・子育て支援、健康づくり、在宅医療介護連携などの機能を担う。総事業費は約110億円を見込み、建設場所は、水沢公園陸上競技場としていた。

●福島県立医大、新病院棟の設計推進、代替駐車場整備やヘリポート移転
 福島県立医科大学(福島市光が丘1、024-547-1016(内)2262=企画財務課)は、新病院棟整備について、2026年度の県予算18億955万円の補助を受け、25年度に着手した基本設計・実施設計の作成を継続するほか、ヘリポート移転工事、代替駐車場整備工事などを行う。スケジュールは、25~26年度基本設計・実施設計、27~30年度に新病院棟建設、30年度内に開院、その後、解体及び外構工事などを進める。

現病院のみらい棟(この右側に新病院棟を建設する)

 25年2月策定の基本計画では、新病院棟の延べ面積は現きぼう棟と同規模とし、6万1000㎡を上限とするとしている。
 再整備の対象となる施設は、きぼう棟のほか、光が丘移転時に竣工した建物(心身医療課病棟、ハイエネルギー棟、MRI棟など)で、 築年数の浅いみらい棟と手術室棟は、新病院棟と接続し一体的に運用する。新病院棟は、みらい棟の東側に位置する外来駐車場に建設することで、建替え対象のきぼう棟をはじめとする各施設の運営の妨げとならずに建設することが可能である。新病院棟に新たな手術部門を導入するため、現在の手術室棟は改修して管理部門として活用する。新病院棟完成後にきぼう棟を解体し、跡地は外来駐車場に整備する。
 新病院棟完成後は、総病床を778床から83床減の695床とし、内訳は一般が645床から66床減の579床、HCUが0床から12床、精神が49床から29床減の20床。
 病棟の配分は、既存のみらい棟の病棟部門236床(救急21床、MFICU6床、NICU15床、PICU6床、GCU12床、小児53床、一般123床)は変更せず、新病院棟の病棟部門に459床(ICU8床、HCU12床、一般403床、精神20床、結核14床、感染症2床)を配置する。新病院棟は全室個室とする一方、県民の負担増とならないよう、無差額個室を50%以上設ける。
 病棟部門以外は、みらい棟に外来部門、中央診療部門、福島国際医療科学センター、設備機械室を、新病院棟に管理部門、供給部門、設備機械室、外来部門、中央診療部門を配置するほか、県民の健康維持に寄与する「予防医学」等の推進のため、健診機能(疾病予防センター(仮称))を新たに設置する。
 手術室は1室増の15室とし、手術エリア内に日帰り手術室2室を設置する。外来患者は1日1500人を想定している。
 発注方式は、設計施工分離発注方式を採用する。新病院棟の建設工事費のみの試算では、建設単価(税込104万1000円/㎡)×6万1000㎡で635億100万円を見込む。ほかの工事単価(税込み)は、外構工事3万2900円/㎡ 改修工事83万2800円/㎡、解体工事5万7700円/㎡とした。
基本設計・実施設計は㈱梓設計、総合支援業務(新たな運営システムや医療機器・什器備品、情報システム等の整備計画策定、履行期限27年3月31日)は、㈱システム環境研究所が担当している。

●秩父市、28年度から移転新病院の設計開始、31年度から建設
 秩父市(埼玉県秩父市熊木町8-15、☎0494-26-7354=市立病院建設準備室)は、新病院建設のスケジュールについて、2027年度半ばにかけて基本計画を策定し、その後、設計や施工の発注方式の検討や委託先の選定を進め、28年度から30年度までを設計期間、31年度から34年度までを工事期間と見込んでいる。
 新病院については、24年度に基本構想を策定し、その基本構想では、25年度から市長からの諮問に基づく附属機関「市立病院建設計画策定委員会」において協議を続け、26年度中には基本計画を策定する予定であったが、新病院の最有力建設候補地とした旧秩父セメント第一工場跡地(同市大宮)について、病院が建設できるよう「工業地域」からの用途地域への変更手続きが必要であり、その業務の進展と歩調を合わせて基本計画の策定を進め、27年度半ばをめどに策定することとした。28年度から3か年で設計、31年度から3年半ほどで建設する見込みである。
  基本構想では、26年度下半期から設計発注、28年度に実施設計、28年度途中から工期1年ほどの造成工事を開始し、29年度に本体工事発注、その半年後から施工を開始し、工期1.8年を経て、31年度末開院としていたため、3年ほど先送りする見込みである。
 最有力候補地については、地権者である太平洋セメント㈱(東京都文京区)と同意に達しており、今後は、同社及び関係者と連携し、諸課題や諸条件の協議を進めるとしている。敷地面積は約3万7000㎡。
 基本計画策定の過程において、26年度では、新病院の根幹となる病院の規模、機能、経営形態や施設整備計画などの決定に向けた協議を進める。25年度の策定委員会では、新病院の病床数は、現状と同程度(維持)の136床程度が現実的とした。市は、現在の病床136床を維持するが、現在の稼働状況は、スタッフ体制などの影響もありおおむね67%程度の稼働率にとどまっており、新病院では稼働率80%程度、つまり入院患者数を増やすための機能強化を目指すと説明している。

●船橋市立医療センター、最大4万8000㎡・657億円、収支計画策検討中
 千葉県船橋市立医療センター(病院局新病院建設室、☎047-438-3321)は、医療センターの移転建て替えに向けて庁内協議会を行い、病床を400~425床程度、それをベースに延べ床面積を約4万5000~4万8000㎡、概算工事費を約631億~657億円とした。2026年度上半期に事業収支計画を検討し、計画案を策定する。
 病床は、ICU8床、HCU8床、ACU8床、SCU15床、小児病棟30床、産科病棟8床、緩和ケア20床、救急病棟21床と、一般282~307床、計400~425床とした。総病床数については、病室のつくりによって病床稼働率が変わると考え、数字に幅があるとしている。
 また、病室は「原則個室」に加え、「2床+個室」や「4床室+個室」など各パターンを検討し、延べ床面積は約4万5000~4万8000㎡、概算工事費(病院棟、立体駐車場、外構、造成工事などを含む)は約631億~657億円と試算した。
 400床での病棟の配置は、2階にICU、HCU計16床、3階にACU、救急、MPU(精神科身体合併症病棟)、小児、リハビリ計59床、4階に女性一般、産科、一般計110床、5階に一般120床、6階に一般、SCU、緩和ケア計95床を想定した。
 26年度では、概算工事費や医療機器購入などの初期費用だけでなく、人件費や材料費などの運営費用も踏まえた事業収支計画について検討し、上半期を目処に計画案をまとめ、議会への説明を進めたいとしている。議会への説明や議会での協議を経て、過去に策定した基本計画を修正する。それをもとに基本設計の修正も必要となるが、26年度の補正予算においてその費用が計上される可能性もある。
 医療センターの建て替えについては、24年度に施工者を決める入札手続きを行ったものの、施工者が決まらず、予定通りに事業を進めることが困難となり、事業をどのように進めていくか庁内協議会を組織し、機能や規模の整理、役割・機能の確認、建物規模・構成の検討、事業収支計画の検討に取り組んでいる。

●巨樹の会、東京吉祥寺南病院の設計中、27年春着工・29年10月開院へ
 2024年10月に診療を休止した(医)啓仁会吉祥寺南病院(東京都武蔵野市)の事業を継承した(社医)社団東京巨樹の会(東京都品川区東大井6-3-22、☎03-3764-0511)は、3月31日から旧吉祥寺南病院の建物と元時間貸し駐車場の解体工事を進めるとともに、新病院の設計に取り組んでおり、11月中旬ごろに解体が完了し、27年4月から新病院の建設に着工する。新病院は29年7月に完成、同年10月にオープンする。オープンと同時に病院名を「東京吉祥寺南病院」に改称する。解体工事は㈱ナカノフドー建設、設計は㈱三菱地所設計が担当している。
 新病院は2棟構成で、吉祥寺南病院の跡地でA棟(地下1階地上4階建て延べ2985㎡)、道路を隔てた西側の駐車場跡地と隣接する市有地を合せた敷地でB棟(RC造り地下1階地上5階建て延べ1万2475㎡)を建設し、両棟を地下通路及び地上4階の空中通路で結ぶ。

外観イメージパース(左がB棟)

 A棟は、地下に管理部門と駐輪場、地上1階に健診部門と管理部門、一部設備、2階と3階にそれぞれ健診部門と一部設備、4階に病棟部門と一部設備を配置する。
 B棟は、地下1階に手術部門、厨房、管理部門、地上1階に外来検査部門、画像部門、救護部門、管理部門、2~4階に病棟部門、5階に病棟部門、リハビリ部門、さらに屋上リハビリ庭園を配置する。
 新病院の診療科は、脳神経外科、整形外科、総合内科、リハビリテーション科の予定で、これら以外の診療科についても検討している。救急医療、回復期リハビリ治療、健診事業を運営の3本柱とし、地域完結型医療の中核として、二次救急の積極的な受け入れや、災害時医療の役割を担うことを掲げている。
 建物規模は250床(急性期80床、回復期170床程度)に対応するが、許可病床の125床から受け入れを開始し、増床配分を受けながら、徐々に250床まで増床する意向である。
 計画地は、吉祥寺南町3-13-13ほかで、駐車場跡地に隣接する市有地は借地で確保し、一体的に活用する。市有地は、コミュニティセンターと防災広場(地下に防災水利)となっているが、コミュニティセンターは既に賃貸物件に移設し、将来的に東京巨樹の会が啓仁会から引き継いだ近接用地を使い市が新しい施設を新築する。

●生駒市、周産期医療・小児医療充実へ整備工事公告、20床増床も
 生駒市(奈良県生駒市東新町8-38、☎0743-74-1111(内)3160=契約検査課契約係)は、生駒市立病院施設整備工事の事後審査型条件付一般競争入札を公告した。質問書の提出期限は5月22日15時まで、入札期日は6月25日で、6月26日に開札する。予定価格(設計金額)は、8億7369万7000円(税込み)で、契約工期は契約日~27年3月31日。設計は㈱石本建築事務所の担当。工事は、6階倉庫2を病棟へ改修するほか、その他諸室の内装、設備改修を行うとしている。
 市では、市立病院施設整備事業として6億2214万1000円の予算を計上しており、周産期医療・小児医療の充実のための工事を実施するとともに、市民のいのちを守る医療基金を活用した小児科病室の充実を図るとしている。
 生駒市立病院(生駒市東生駒1-6-2、☎ 0743-72-1111)では、26年度の病院の事業計画として、小児医療の充実を掲げており、産婦人科と小児科が連携することによる新生児、乳幼児に係る母子医療体制の整備・充実や、27年4月からの増床に伴う医療体制の整備などに取り組む。同病院は現在の病床一般210床に対し、20床の増床許可を得ている。同病院は、(医)徳洲会が指定管理者となっており、このほど開院10周年を迎えた。建物は、S造り(基礎免震構造)地下2階地上7階建て延べ2万8094.34㎡(敷地5500㎡)の規模。

●市立加西病院、26年度に設計継続と造成着工、30年度開院目標
 市立加西病院(兵庫県加西市北条町横尾1-13、☎0790-42-2200、新病院建設推進室)は、2025年度から基本設計・実施設計、開発許可手続きを進めており、26年度第4四半期から造成工事、27年度末から29年度末まで新館建設工事を進め、30年度から移転し、30年度第2四半期の開院を目指している。
 同病院の再整備については、当初、現在地で改築する計画で実施設計まで完了していたが、23年5月の市長選挙で病院建替え見直しを掲げた西村和平市長が誕生し、移転新築することに決まり、25年1月に改めて基本構想・基本計画を策定し、25年6月に基本・実施設計を㈱大建設計に、新病院開院支援業務を㈱医療開発研究所に委託した。委託期間はそれぞれ、27年9月30日、30年6月30日まで。
 26年度では、設計の作成を継続するほか、建設予定地の造成設計を進めており、造成設計の完了後、可能であれば、造成工事の費用を補正予算で計上したい意向である。また、設計施工を分離発注する従来方式で、さらに、施工は工事種別ごとに分離せずに一括で発注する方法を有力視している。
 25年1月策定の基本計画では、病院建設地は加西市豊倉町の敷地約4万7600㎡を予定し、延べ床面積1万2240㎡、駐車場約550台を想定する。
 病床は、現病院の199床(急性期94床、回復期99床、感染症6床)に対し、新病院は136床(急性期52床、回復期80床、感染症4床)、標榜診療科は、17科(内、呼内、消内、循内、外、整、耳、産婦、小、泌、眼、精、皮、脳内、放、麻、リハ)とする。
 フロアは、1階に売店、外来、救急、管理、内視鏡、健診、化学療法、放射線、検査、薬剤、給食、物品管理、透析、剖検・霊安、訪問看護など、2階に病棟、ME、3階に管理、リハビリ、手術・中材、血管撮影などを配置する。
 経常収支の見通しは、開院後徐々に安定化していき、37年度に黒字転換する。資金残高は、建築工事に係る企業債償還が始まる32年度に資金不足となり、その後、37年度まで不足が続いた後、徐々に回復していくと試算している。
 総事業費は130.2億円を見込み、内訳は土地関連費8.6億円(用地買収費、用地測量費、造成工事設計・監理費、造成工事費等)、設計監理費4.7億円(建築工事基本・実施設計費、工事監理費)、建築工事費99.4億円(建築工事費、外構整備費等)、機器等整備費15.9億円(医療機器整備費、情報システム整備費、備品購入費)、その他経費1.6億円(基本構想・計画業務委託費、開院支援業務委託費、移設費等)となっている。

●福岡大学西新病院、27年春移転開院へ建設中、名称は福岡大学ももち病院
 福岡大学西新病院(福岡市早良区祖原15-7、☎092-831-1211)は、福岡市中央区唐人町のこども病院跡地への移転事業を進めており、病院名を「福岡大学ももち病院」に改称して、2027年春にオープンする。
 新病院は、RC造り6階建て延べ1万1220㎡の規模となり、現在の内科中心の機能に加え、地域包括医療病棟を充実させるため、整形外科及びリハビリテーション機能を加えた総合病院として運用する目標である。病床数は現在と同じ117床。敷地内で130台収容可能な立体駐車場も整備する。設計は梓設計、施工は戸田建設・博栄建設JVがそれぞれ担当している。建設地は、中央区唐人町2-133-2の敷地6394㎡。
 現病院は、福岡大学3番目の病院として18年4月に福岡市医師会成人病院センターから事業譲渡を受けたもので、診療10科(内、循内、消内、糖・代謝・泌内、感内、呼内、血リウ、脳内、放、リハ)を診療する。24年12月1日から、2階病棟(56床)をリハビリテーション、栄養管理、退院支援等の機能を包括的に担う「地域包括医療病棟」として運用を開始している。

福岡大学ももち病院完成イメージ図(側面)

福岡大学ももち病院完成イメージ図(上面)

 このほか、福岡大学の26年度事業計画では、福岡大学病院において将来計画の実行・進捗管理、医師の働き方改革への対応、筑紫病院において、医療DX等を活用した業務効率化による働き方改革の推進、新たな将来計画を策定・実行し、経常収支を改善するとしている。さらに、34年の福岡大学創立100周年に向けた全学的組織の設置、基本構想の策定に取り組むとしている。

●熊本中央病院、新棟増築の技術協力業務は戸田建設
 国家公務員共済組合連合会熊本中央病院(熊本市南区田井島1-5-1、☎096-370-3111、管財課)は、新棟増築計画に伴う技術協力業務の公募型プロポーザル手続きを進め、業務の委託先として戸田建設㈱を特定した。委託額は500万円(税込み)で、履行期間は契約締結日~2027年12月31日(実施設計完了時まで)。設計は㈱内藤建築事務所九州事務所が担当している。
 熊本中央病院は、1997年に現在地に新築・移転し、医療機器は順次更新してきたが、医療技術の進歩に対する中央診療機能の全体的な更新が必要となり、新棟を増築することにした。今回の技術協力業務は、基本設計において取りまとめた事業費内での建設を確実なものとし、かつ、施工者の立場から高度な技術提案及び技術協力を実施設計に取り入れることを目的としている。
 新棟は、S造り7階建て延べ約7100㎡(建築面積約1385㎡)の規模で、放射線治療、救急外来、感染外来、放射線診断、内視鏡、手術の各部門や、個室病棟(30床程度)、ヘリポートなど移転・新設し、さらに、将来予備スペースを確保する予定である。ほかに延べ約1398㎡の渡り廊下を整備する。工事範囲は本体工事(建築、気合設備、電気設備)、昇降機設備工事、外構工事。
 スケジュールは、実施設計が3月~27年12月31日、建設工事が28年1月~30年6月とし、30年7月の開院を目指している。建設地は病院所在地の敷地2万6826㎡。

【ダイジェストニュース】
●国立さいがた医療C・空調設備/松江医療C・雨水対策を公告
 国立病院機構の①さいがた医療センター(新潟県上越市大潟区犀潟468-1、☎025-534-3131(内)2614=企画課業務班)は、空調設備更新整備(医療観察法病棟)(3期)工事、同機構の②松江医療センター(島根県松江市上乃木5-8-31、☎0852-21-6131(内)2311/2313=企画課/契約係)は、雨水排水対策整備工事の各一般競争入札を公告した。
 いずれも、入札説明書の交付期限及び申請書などの提出期限は5月25日で、6月18日に開札するが、郵送による場合は6月17日17時必着。
 ①の工事は、医療観察法病棟の空調設備更新を行うもので、工期は9か月以内(最終完成工期は26年度予定)、②の工事は雨水排水側溝の改修等による外構の雨水排水対策整備を行うもので、工期は約6か月以内(最終完成工期は26年度予定)。

●上三川病院、12月末まで空調・外壁改修工事
 (一社)巨樹の会新上三川病院(栃木県河内郡上三川町上三川2360)は、5月18日から病院空調・外壁改修工事に着手しており、12月末に完了させる。同病院は、整形外科、リハビリテーション科、内科、泌尿器科、麻酔科、放射線科、形成外科を診療、病床は一般38床、回復期リハビリ171床。

●国立病院機構、沼田病院土地1,7万㎡/建物1.6万㎡売却を公告
 国立病院機構(東京都目黒区東が丘2-5-21、☎03-5712-5050、総務部総務課会計係)は、沼田病院土地建物一括売却の一般競争入札を公告した。入札書の受領期限は6月18日で、6月19日に開札する。

沼田病院

 売却対象物件は、土地が群馬県沼田市上原町1551-4ほかに所在する宅地(第1種住居地域)で、面積は1万7349.23㎡㎡、建物がRC造り4階建て延べ6656.73㎡(建築面積1772.35㎡)ほか20棟、総延べ床面積1万6295.71㎡で、その他、建物の付属建物及び本件土地上に存在する一切の構築物を含むとしている。
 同病院は、6月1日をもって廃止される。県災害拠点病院に指定され、許可病床数は179床(一般175床、感染症4床)、10年3月31日までがん診療連携拠点病院であった。

●都、江戸川第二特支校新築基本設計プロポを開始
 東京都(☎ 03-5388-2623=財務局経理部契約第一課)は、都立江戸川地区第二特別支援学校(仮称)新築工事基本設計の公募型プロポーザル実施を公告した。質問の受付期限は5月22日、事前相談期限は5月28日、参加表明書の受付期間は5月25日~29日、技術提案書の提出期間は6月8~18日で、審査委員会にて審査を行う。開札は8月24日。参考業務規模は9200万円程度(税込み)を想定しており、契約期間は契約確定日の翌日~27年9月30日。
 履行場所は江戸川区東瑞江3-11-1ほかで、設計の概要は、校舎棟新築工事(教育施設第1類、延べ床面積約1万4280㎡)、その他(既存杭撤去工事・既存地下部解体工事・外構整備工事・グラウンド整備工事、上記に伴う電気設備工事及び機械設備工事その他1式)。

●東京科学大、B棟特高圧受変電設備変圧器等更新検討業務を公示
 東京科学大学(東京都文京区湯島1-5-45、☎03-5803-5053=湯島計画課湯島総務グループ)は、(湯島)B棟特別高圧受変電設備変圧器等更新基本検討業務の簡易公募型プロポーザル手続き開始を公示した。説明書の交付期限及び参加表明書の提出期限は5月25日、技術提案書の提出期限は6月15日で、技術提案書の特定結果は6月24日までに通知される。業務は、湯島地区の特別高圧受変電設備等(66kV・2回線受電、主変圧器9MVA・2 台、C-GIS等)の更新において、今後予定している実施設計に資する与条件の整理を委託するもので、履行期限は27年1月29日。

●神奈川県、横浜東部特支学校基本設計を金子設計に委託
 神奈川県住宅営繕事務所は、簡易型プロポーザル方式により、横浜東部方面特別支援学校(仮称)整備工事基本設計業務を㈱金子設計に委託した。契約金額は5610万円で、工期は5月12日~27年3月19日。業務は、校舎棟、バスロータリーの新築工事にかかる基本設計及び北棟・南棟の改修工事にかかる基本設計で、業務場所は横浜市神奈川区菅田町674。

●医誠会国際総合病院、5台目のドクターカー購入へクラファン開始
 (医)医誠会の医誠会国際総合病院(大阪市北区南扇町4−14)は、ドクターカーを1台増やし、5台体制とするためその購入費用を調達する750万円のクラウドファンディング募集を開始した。募集期限は7月31日。
 同病院は、23年のオープン以来、「24時間365日断らない救急・待たせない救急」を実現するために、医師・看護師・救命士・他スタッフが一丸となり、”断らない救急”を追求し病院救急の拡充や救急車の増台などを図ってきたが、大阪市では高齢者の単独世帯や高齢者世帯が増加しており、ドクターカー4台がフル稼働することが月100件以上発生することもあり、連絡を受けても待ってもらうこともある。その状況を解消するため、ドクターカーを1台増やすことを決め、クラウドファンディングに挑むことにした。
 第一目標金額を750万円に設定しており、使途は、医誠会「病院救急」搬送システムを拡大するためのドクターカー1台の追加とし、内訳は、ドクターカー車両本体(中古車両)、医療機器(モニター、酸素、吸引器、救急処置器材)、通信機器(無線、GPS、データ連携)、車内改修費、車両ラッピング、年度の保守・整備費、クラウドファンディング手数料。スケジュールは、車両購入・整備完了後、10月~12月頃に稼働開始を予定している。
 なお、第一目標金額を大幅に超えて支援があった場合は、より長く運用できるように新品の車両購入を検討する。新品車両費用は2000万~3000万円。
  同病院は、46診療科、病床数560床、年間約2.6万人の救急患者を受け入れる高度急性期・急性期病院として、23年10月1日にオープンしてから2年5カ月が経過し、3年目を迎えた。
 昨年から、脳卒中や心血管病救急にダイレクトに対応する「脳卒中ホットライン」、「循環器病ホットライン」の開始や、「国際診療部」を設けて、英語はもちろん、中国語、韓国語、インドネシア語などの多言語での救急対応や一般診療、健康診断なども実施をしている。

●大阪市、介護医療院49人分の募集開始
 大阪市中央区船場中央3-1-7-331 船場センタービル7号館3階、☎06-6241-6530=高齢施設課)は、26年度に整備着手する介護医療院49人分(併設のショートステイ定員は含まない)の事業者募集を開始した。施設類型(Ⅰ型・Ⅱ型)及び整備方法(新設、増設、転換)は不問としている。応募の受付期間は、5月25日~6月30日で、選定会議において応募書類を審査し、8月に選定結果を通知する。